虚構推理 スリーピング・マーダー

出版:講談社タイガ

著者:城平京

 

虚構推理の4冊目。

事件自体も推理も解決方法もさすがに無理がありすぎる。

推理小説としてでなく、岩永琴子というキャラクターが好きで読んでいる。

 

推理小説としてはともかく、表題のストーリーは面白かった。

現実と怪異と呼ばれる者たちの間を取り持つ調停者としての魅力が、これでもかと描かれていた。

 

続きも楽しみ。

 

 

叙述トリック短編集

出版:講談社タイガ

著者:似鳥鶏

 

推理物の短編集。1ページ目から「この本には叙述トリックが使われています」と宣言されており、この前書きに惹かれて読んだ。

しかし、正直がっかりだった。まず、肝心のトリックがことごとく微妙。初めの話は無理がありすぎるし、他のも聞いたことがあったり、分かりやすすぎるものばかりだった。

 

まあトリックが微妙なのは百歩譲る。それよりも、文章のくどさが気になった。うまいとか下手とかでなく、ひたすらにクドイ。唐突に入るわけのわからない長文うんちくが出るたびに、読むのを辞めたくなった。

あと、あとがきのウザさも気になった。

 

最後に大どんでん返しがあると思って頑張って読んだが、期待した爽快感は得られなかった。

司法試験・予備試験受験生向けの便利サイト

Youtubeの音声をダウンロードしたい方はこちら。

 

coffeebreake.hatenablog.jp

 

 

〇条文素読

民法(令和4年改正対応)

アナウンサーが読む法律様

総則(https://www.youtube.com/watch?v=AGtvqyBlGAs)

物権(https://www.youtube.com/watch?v=JKzd__fhzPA)

 

刑事訴訟法

インターネット六法様

総則(https://www.youtube.com/watch?v=1X-OxmvoM28)

 

 

〇講義動画

憲法

辰巳の原先生による基礎講義 (https://www.tatsumi.co.jp/product/2020_harakiso_kenpou_dl/)

 

民法

__P0__VMware Workstation Pro (No-Op)の削除

ずっとサボっていたWindowsアップデートを週末に行ったが、タイトルのエラーが出たので対処法を書く。

 

症状

WindowsUpdateの際、VMwareWorkstation Proと__P0__VMware Workstation Proを削除するよう忠告される。前者はアンインストールできたのだが、後者についてはアンインストールできなかった。

 

対策

まず、「VMwareディレクトリを探す。私は「C:\Program Files (x86)」で発見した。次に、この「VMware」と、その中にある「VMware Player」ディレクトリの名前を変更する。

C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Player

を、

C:\Program Files (x86)\vmtmp1\vmtmp2

等とすればよい。

これでWindowsUpdateできました。

入門者のPython プログラムを作りながら基本を学ぶ (ブルーバックス)

出版社:講談社 (2018/9/19)

著者:立山 秀利

 

目次

  • 1章 Pythonとは

  • 2章 Pythonを学ぶ前の準備

  • 3章 Pythonプログラミングはじめの一歩

  • 4章 Pythonでファイルやフォルダーを操作する

  • 5章 ファイルの更新日が名前のフォルダーを作成しよう

  • 6章 条件によって実行する処理を使い分けよう

  • 7章 「繰り返し」で複数のファイルに同じ処理を実行しよう

  • 8章 変数を利用して、作成したフォルダー数を取得する

  • 9章 ファイル名やファイル数に関係なく処理できるようにしよう

  • 10章 機能は変えずにプログラムの完成度を高めよう

  • 11章 PythonでWebページ上のデータをスクレイピングしてみよう

  • 12章 CSVファイルのデータを分析してみよう

 

 

本書では、3つのプログラムを作りながらPythonの基本を学んでいく。文法説明がずっと続くような書籍と異なり、必要な文法をその都度解説していくスタイル。

10章までは写真ファイルの操作を行う。ここまでで基礎的なPythonの文法は教えてくれる。

11章、12章はスクレイピングとデータ分析の説明がある。とはいえ、ほんのさわり程度が書かれているだけであり、スクレイピングやデータ分析目的で購入する本ではない。

 

説明は過剰なほど丁寧に書かれている。同じ説明が5回以上書かれていることもあり、読んでる途中で脱落することはないだろう。他のプログラミング言語を既に習得しており、Pythonを触ってみたいという人には向かない。それよりも、プログラミング自体に初めて挑戦する人向けの書籍だと思う。

 

 

youtube動画(音声)をダウンロードする

やりたいこと

法律の勉強の一環として、youtubeに上がっている条文素読動画の音声のみをダウンロードしたい。


youtube-dl(https://github.com/ytdl-org/youtube-dl/blob/master/README.md#installation)というパッケージを使います。以下では、Pythonのpipを使ったインストールおよび利用方法を説明します。また、ダウンロードしたいyoutubeページのアドレスは、youtubeページ動画下にある共有タブからコピーできます。

インストール

コマンドプロンプトを起動し、以下のコードを入力します。

pip install youtube-dl

作業

デスクトップに作業フォルダを作成し、移動します。

cd Desktop
mkdir 条文素読
cd 条文素読


youtube-dlは基本的に作業フォルダにて以下を実行します。詳しいオプションの説明は上の公式サイトから、URLは各自がコピーしてきたものを使用してください。

youtube-dl OPTIONS URL


以下のコードは、上が動画ファイルをそのままダウンロード、真ん中が音声のみダウンロード(拡張子は.opus)下が音声のみmp3で保存するコードです。

youtube-dl 動画url
youtube-dl --extract-audio 動画url
youtube-dl --extract-audio --audio-format mp3 動画url


3つ目の動画をmp3に変換する場合は、ffmpegが必要となります。基本的には上2つ目のコードで音声だけ抽出したら、Windowsの名前変更から拡張子を変えるだけでいいと思います。もしffmpegを使うのであれば、以下を参考にしてください。


まずこちらからダウンロードページに飛びます。
Builds - CODEX FFMPEG @ gyan.dev
release buildsにある「ffmpeg-release-essentials.zip」をダウンロード、解凍します。binフォルダの中に.exeファイルが3つあるので、その3つをコピーして「youtube-dl.exe」のあるフォルダと同じ場所に移動します。「youtube-dl.exe」は、Anaconda3のScriptsの中にあると思うので、探してみてください。

虚構推理

出版:講談社タイガ

著者:城平京

 

 

前回に続き虚構推理を読んだ。本来はこちらが1作目なのだが、2の短編を読んでからでもすんなり入り込めた。以下ネタバレ含む。

 

想像力の怪物

今作では鋼人七瀬という怪物が出現する。怪物の存在は、妖怪や妖が物語に当然のように登場する虚構推理において特殊なものと思われないかもしれないが、鋼人七瀬は他の妖怪とは質が異なる。

まず彼女が生み出された理由について。彼女はネット掲示板を通じた、人々の想像によって生まれた。掲示板にはアイコニックなイラストと名前が掲示され、そこに様々な噂や都市伝説が集まる。人々が怪物の存在を望むことによって、この世に誕生した。

ここまでは他の妖でもありうるとされている、鎌鼬(かまいたち)がその例である。ただ、彼女は人々の想像力が強すぎる故に現実世界で殺人を犯すほどの力を持ってしまった。そこで岩永は秩序を守るため、想像力の怪物と対峙する。

 

虚構争奪議会

想像力の怪物を倒す方法は簡単である。彼女は人々の想像力によって生み出されたのであるから、彼女が存在しないと人々が考えれば良い。そこで、様々な虚構を岩永は展開する。

ところで、議会の審査をする人々であるが、かなり無責任な集団として書かれている。これは作者のインターネットへの見解であり、同時に社会に対しての問題提起と思われる。

 

六花

本作で怪物を作り出したのは六花である。おそらく、作品を通してのラスボス的立ち位置になると思われる人物だ。

彼女の目的は神を作り出し、自らの身体を普通の人間に戻してもらうことである。その予行演習として、鋼人七瀬が作り出されたというわけだ。

彼女が力を使って秩序を乱すのであれば、岩永はそれを阻止するのであろう。

 

ところで、九郎も六花と同じ力を持っている。その力はある意味、今回登場した怪物や妖怪達のそれとは明らかに異質である。何が言いたいかというと、この先、秩序を守るため岩永と九郎が対立するなんて展開もあるかもしれないということだ。